「帰郷」(続き)

帰郷だが反戦運動に没頭するルークに、サリーはとまどいを隠せない。そして戦地からは夫がようやく帰還してきた……。

J・フォンダとJ・ヴォイトは共にアカデミー主演賞を得た。

20代前半に見た映画の中で最も心に残る映画の一つである。
今よりも若い分感受性も強かったのか、戦争に勝者も敗者もないことをつくづくと教えられた作品だ。

戦場で傷ついた兵士と手柄を立て英雄扱いされ帰還する兵士、どちらにも、いやすことのできない大きな傷を残す。そしてそれは故郷で待つ家族にも。


帰郷シーン自由の国アメリカの影、反戦を訴える帰還兵に対するFBIの目。
これが戦争の実情なのだと思った。 長引く中東の混乱 武力による解決の限界・・・。
何故に人間は過去の教訓を生かせないのだろうか?


右傾化と危惧されるこの国も例外ではない。(F.Tazaki)


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