「スタンド・バイ・ミー」(続き)
ある日バーンは、兄たちの会話を盗み聞きしてしまう。
ここ数日行方不明になっている少年が、30キロ先の森の奥で列車にはねられ、野ざらしになっている場所を知ったバーンは、仲の良いゴーディたちに話す。『死体を見つければ英雄になれる』と考えた4人は、線路づたいを歩いて死体探しの旅に出かける。
まだ、子役だったころのリバーフェニックス、劇中の中でも弁護士として刺殺され命を落とすことになるのだが、実生活でも23歳の若さでこの世を去った。
実は最近実家に帰った際、子供の頃無二の親友だった友達が若くして亡くなった話を聞いた。
少年のころ田舎で過ごした楽しい日々とは裏腹に、それぞれが知らない生活の中で色々な経験を積み上げる。
大人の世界は決して一筋縄ではいかない、お金や見栄や裏切りの中で何とか友らしき人間とかかわっているような気がするが、子供の頃抱いたような純粋な人とのつながりを求める気はない自分に気づく。
街角で流れる「スタンド・バイ・ミー」の音楽を聴くといつもこの映画のシーンを思い出す。
それは、少なからず同じような経験をした僕のような世代にはたまらなく切ない人生の中のひとコマのような気がして・・・。(F.Tazaki)